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職場のメンタルヘルス対策

厚生労働省の研究班(主任研究者は京都文教大の島悟教授)の、
目を引く調査結果が新聞に載っていました(2007年1月にアンケート調査を実施)。

それは、
「東京都内の中小企業の従業員の10人に1人が過去1年間に自殺を考えたことがある」
という内容でした。

とてもびっくりしました。

うつ病と自殺の関係は知られていることです。
追い詰められるとこういうことも考えてしまうのですね。

仕事をしている時は本当につらかったけれど、いんぐは自殺を考えたことはありませんでした。
でも、ひとごとではないな、と感じました。
たまたまそこに至る前に、心療内科に受診しただけのことかもしれません。

実際にアンケート調査に答えた従業員の25.6%が、「抑うつ状態」にあるようです。
これまでは13-18%とされていて、高い数値であることは確かです。

職場のメンタルヘルスに詳しいという、徳永雄一郎医師のコメントが新聞にありました。
徳永先生は、こういっていました。

「これだけの社員が自殺を考えているということを経営者は真剣に受け止めないといけない。
個人や直属の上司の問題などと捉えるのではなく、組織や経営の問題として考えるべきだ。
今回の調査結果は、中小企業だけでなく大手企業にも当てはまると思う」

自分も患者になって思います。
すぐそこに、抑うつ状態の人はいっぱいいるって。
だから他人の問題ではなくて、いつか自分もなるかもしれないって思っていたほうがいいと思います。

仕事を一生懸命やっている人だけでなく、就業時間に帰れない人は全員。
好きで仕事をやっていても、なっちゃう時はなっちゃうんです。
いんぐみたいにね・・・。

あまりにも働きすぎたり、無理をしすぎるのはよくありませんよ。
うつ病患者になっちゃったいんぐがいうんだから、本当だよ。

中小企業の相談窓口としての役割を担う、地域産業保健センターというところがあるそうです。

ある調査では、この地域産業保健センターを知らない事業所が7割(67.3%)もあるんですって。
実際に活用したことがある事業場は1.8%足らず。

メンタルヘルスへの対策は、とても大切です。
自分の職場での対策はどうか、確認をしておいたほうがいいと思います。
明日はわが身だし、仲間が倒れるかもしれません。

働く中でのメンタルヘルスの大切さを痛感している、いんぐでした。

ふたりのしるし
「うつかな」と思ったらまず読む本―「つらい気持ち」をらくにする70のヒント
生きるのがつらい。―「一億総うつ時代」の心理学 (平凡社新書)
自傷行為とつらい感情に悩む人のために―ボーダーラインパーソナリティ障害(BPD)のためのセルフヘルプ・マニュアル
自死という生き方―覚悟して逝った哲学者
またまた自殺うさぎの本―まだまだ死にたいうさぎたち
自殺のコスト
遺書―5人の若者が残した最期の言葉 (幻冬舎文庫)
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