うつ病になって、しばらくは貯蓄によって財政はまかなわれていました。
自動引き落としにしてあるので、うつうつうつつな悶々とした状態の時は、勝手に知らない間に引き落としがされていたので助かりました。
通院代に薬代がかかるので、ATMでお金をおろすけれど、下ろしたっきりでどうなっているのかなんてわかりません。
通帳の数字を見る元気なんてないし、計算するのも疲れてしまって、うつ病いんぐになってからしばらくは放っていました。
でも気がつけば、働いていないので収入はありません。
通帳を開けば、引き落としとATMからの引き出しばかり・・・。
どんどん減っていてびっくりしました。
こんな数字と現実をみてしまい、自分がこうなったからだとか、暗くなってしまう。
薬で落ち着いてきたとはいえ、本当に治ったわけじゃないから、これからどうやって生活していっていいのかわからなくなり、先の不安さえ出てきました。
病気になったけど、すきでなったんじゃない!
本当は働いていたはずだったし、今頃ボーナスだってもらっていたかもしれないのに・・・。
急に現実が悲しくなってきます。
なぜ自分だけが・・・。
またよくない考えが起こってきます。
つらかったことを思いだしたりして、なんでこんなふうになっちゃったんだろう。
一生懸命働いてきたのに・・・。
つらくなることは考えすぎてはだめだめ。
今できることを考えよう。
そうか、節約だ。
無駄遣いをしないようにしなくちゃ。
って今は出かけたりしていないし、外食もする気がないし、本だって高くて買えないのに。
これ以上どうしろって言うの!?
生活ができるかどうか、不安になってきます。
病気になってしまったものの、安心して治療を受けるにはお金も必要。
不安になって、うつ病いんぐは情けないのですが、実家に電話をしてしまいました。
「かなり生活が苦しいから、本当にやばかったら生活を助けて欲しい」と。
自分で言っていて情けなくなりました。
悲しくなりました。
こんな年になって、親に心配をかけているなんて。
涙がとまりませんでした。
父は「今から送るよ」といってくれましたが、それは断りました。
「本当に困ったらお願いするから、そのときはよろしくね」っていうのが精一杯でした。
親にこんな風なお願いをするのは初めてのことでした。
親と話して、いっぱい泣いて少し落ち着きを取り戻しました。
そして、休職する時に総務課から傷病者手当金の書類を渡されたことを思い出しました。
もらったもののそのままにしてあったはず、と探しました。
あった。
泣いたせいか、それともせっぱつまっているせいか、その説明文を読むことができました。
そして手続きがわからないので、職場に電話をするのはかなり緊張したのですが、思い切って問い合わせをしました。
驚くべき行動力。
総務課は自分の部署ではなかったので、電話では意外と普通に話すことができました。
そしていうとおりに、傷病者手当金を請求することに。
待つこと2.5ヶ月くらいで、休職中のお給料が入金されました。
基本給の6割分。
まとめて3ヶ月分を請求したので、まとまったお金を手にすることができました。
今はこれがうつ病いんぐの財政源です。
これで生活と治療を受けていかなくてはなりません。
休職中でも厚生年金や社会保険料はしっかり徴収されていくので、かなり痛いです。
働いてないのに、容赦はありません・・・。
そこのところをなんとかしてくれるといいのですが・・・。
傷病者手当金の書類を医師に記入してもらうのに、1500円かかります。
文書料だってばかになりません。
毎月傷病者手当金を請求するのも、家計を圧迫するので考えもの・・・。
正社員だったのでこのような傷病者手当金をうけることができましたが、もしバイトだったらそういうわけにはいきません。
たまたま正社員でよかった、とこの時本当に感じました。
うつ病を治したいし、もとの自分を取り戻したいので通院はしたい!
治したいという気持ちは、いくら貧乏でもしっかりと持たなければ治るものも治らない気がしてなりません。
貧乏でも希望や夢まで捨てることはないから・・・。
火の車を当分は運転しかなくてはならない、うつ病いんぐでした。