安定した生活を送るようになっていた。
そんな中で1ヶ月ぶりのカウンセリングの日になった。
すっきりした気持ちでカウンセリングルームに入った。
カウンセラーの顔を普通に見れる!
なんだか進化を感じた。
いつもとなんだか違う自分がわかった。
「何か話したいことはありますか?」と聞かれた。
何もなかった。
「自分らしく生活できることがうれしいし、極当たり前の生活が普通に送ることが出来るようになってうれしいです」と答えていた。
「視線の先が変わったし、気持ちも頭の中もすっきりしていて、本当に楽になった」と話していた。
今までだったら、苦しいとかつらいことを吐き出していたし、心の闇や自分でどうすることもできない思いの重さを伝えるだけだった。
そんなうつ病いんぐだったのに、大きく変わった。
「まだ仕事したいって思えないし、復帰はまだまだ出来ない状態ですが、生活はおくれるようになりました。自然にもっと元気になれば働くことも考えられるようになると思います」
そんな言葉があふれてきた。
真実の気持ちだった。
笑顔で話すことが出来た。
「話す時間は十分にまだありますよ」と言われたくらいだった。
いつもなら、話していて時間の経過なんて気にしたことなかった。
話し終わる頃になって、すっきりした感じがあったけれど、その日はすでにすっきりしていた。
「よくなりましたね」とカウンセラーの先生がいってくれた。
うれしかった。
自分でも少し感じられてきたところだったから。
健康な状態に近いと、わーっと話すってことが逆に出来なくなるし、言葉を選んだり、相手の立場を考えたり、受け止め方を考えながら話が出来るんだなと知った。
やっぱり自分はやばかったというかおかしかったんだな、と思った瞬間だった。
話を聞いてくれたお礼と感謝の気持ちを伝えた。
そして復職したときに気持ちの整理が必要になった時にはまたお願いします、とカウンセラーの先生に挨拶をした。
ひとまずカウンセリングを卒業した、うつ病いんぐでした。
Amazy |
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