仕事に復帰して二日目。
新人さん用の研修資料に貼るテプラ作りに精を出して、一日が終わろうとしていました。
ところが・・・。
部長に連れられ、元上司が登場。
うつ病いんぐはもうパニック。
お笑いのスリムクラブがやっている、怪物フランチェン以上のパニック。
パニッパニ、パニッパニ、パニパニパニック
パニッパニ、パニッパニ、パニパニクニッパ!
思考停止・・・
ぼく、もう無理。
本当にもう無理です。
テプラを片付けていた手はとまり、急な訪問に鬱病いんぐはびしっと起立。
指先をぴんとズボンの縫い目に沿うくらいに・・・。
目の開きは全開。
見開いちゃってます。
そんな感じ・・・・。
どきどきする鼓動の速さ。
緊張で体はかちこちです。
「かっちかちやぞっ」というネタをもつ、ザ・ブングル。
まじ、かっちかちやったで、いんぐ・・・。
もう笑いに変えなきゃやってらんないくらいです。
半パニックというより、ほぼパニックと言うほうが近いかも。
でもどこかに残っているまともな機能が、挨拶を始めました。
「いろいろとご心配とご迷惑をおかけしましたが、昨日より仕事に復帰させていただいております」
っていってました、いんぐ・・・。
感情のごちゃまぜの中、たずねてきて下さった元上司への対応している鬱病いんぐ。
もうおかしい。
何かが変だよ。
働いていたときのように、感情を押し殺して無難に応対する力なんてないよ。
できない。
そつなく丁寧に、いまのいんぐはできません。
体中が暑くなって、汗が吹き出てきました。
顔面紅潮、全身の緊張。
誰か助けて・・・。
こわい。
あの苦しいうつうつな時に戻りたくないよ。
やだ。
つらい経験していたんだ、元上司と働いていた頃。
つらいよ。
こわい、つらい、つらい、こわい!
涙があふれだす。
「まだリハビリの段階ですので、どのようになっていくのか自分でもよくわかりませんが、復帰できてよかったです」
話しているのはだれ?
いんぐだよね。
いんぐだけど、まだ鬱病いんぐでいるところもあるからよくわからなくなってくる。
復帰できてよかった?
よかった?
本当にこれでよかったの?
うつ病いんぐがいう。
「復帰という日が迎えられてよかったけれど、この日を迎えられるまで本当に長かったしつらかったです」
と。
言っちゃった。
涙が止まらない。
つらいって思いとつらかったんだという思いがとまらなくなる。
「誰かを恨んだりこうして欲しかったなどの責める気持ちはありません。
ただ人の心の余裕さえもなくなってしまうくらい、労働環境が悪かったんだと思っています。
だから、私はこんな風になってしまったんだと思っています。
もしご自身に責任を感じていたり、苦しんでいらっしゃったらどうかそれはおやめ下さい。」
そんな言葉を発していました。
いえてよかったけれど、心の中では「つらい」「つらかった」という思いでいっぱい。
「その言葉をきけて、救われた」
と、部長も元上司はいいました。
涙涙でもうとまりません。
自分でもなぜこれほど泣いているのかわからなくなるほど・・・。
とんだサプライズプレゼントとなりました。
元上司と部長はいなくなりましたが、泣き続けるうつ病いんぐでした。
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¥5712 | ¥5775 | ¥1008 | ¥6069 |
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¥366 | ¥4410 | ¥1785 | ¥168 |
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¥485 | ¥1335 | ¥980 | ¥737 |
- PutiRaku -
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